野の花を手向ける

トリカラが里帰りして5日目の朝。
留守中も文鳥の看病を続けてくれていた
うききちから、
「もうトリの心配を
する必要が無くなった」
と聞かされました。
抗生剤の投薬開始から
およそ2週間後のことでした。

こうして、
9年と8ヶ月の間
一緒に暮らした文鳥とのお別れは
その最期の姿を見ることなく訪れました。

もう
部屋に帰って
明かりをつけるとき
鳥に声をかけなくていい。

いつものクセで
ふと視線を遣る先に
既に鳥かごはない。

おいしそうなキャベツを見かけても
嬉しそうに啄ばむ小さな生き物はもう居ない。

ぼんやりとしか呑みこめずに居る
「もう 居ない」 という事実が、

ゆっくりと
沁みてくる

そんな1日。
画像
9年と8ヶ月、
その鼓動と体温を
預けてくれてありがとう。
安らかに。    (トリカラ)



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